定性分析で用いられている分散染色法とは、検体を3種類の浸液に浸し位相差顕微鏡で屈折率の違いを観察し、以下のような色判定で含有を識別する方法です。
JIS A 1481:2006法では0.1%の基準値でアスベスト含有を判定しますが、位相差顕微鏡でアスベスト繊維の分散色が確認されなかった場合に限り、0.1%を超えて含有していないものとして取り扱うことができます(基発第0821002号)。
石 綿
屈折率
分散色
クリソタイル
1.550
赤紫色〜青色
アモサイト
1.680
桃 色
1.700
青 色
クロシドライト
1.680
橙 色
1.700
青 色
■ 顕微鏡写真
含有が認められた場合、位相差顕微鏡では以下のように観察できます。
屈折率 1.550
赤紫色〜青色の分散色が見える
屈折率 1.680
桃色の分散色が見える
屈折率 1.700
青色の分散色が見える
定量分析
■ 判定方法
定量分析は、以下のような流れで分析を行います。
定性分析 (定性分析と同じ内容です)
───┐ ↓ 検出されないと終了
│ │ ↓
アスベストが検出された
定量分析
定量分析は、検体の状態により以下の2種類の方法で行っています。
建材製品中のアスベスト含有率測定方法(新基準)
JIS A 1481:2006「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」に基づき、位相差顕微鏡とX線回析装置によりアスベスト分析を行います。
その際の含有判定は0.1%となり、0.1%を超える場合をアスベスト含有とみなします。